麦飯の健康効果と美味しい食べ方

麦飯の特徴

 

 

麦飯とは、白米に大麦を混ぜて炊いたり、もしくは大麦だけを炊いたご飯のことです。昔は麦飯が一般的に主食とされており、これにアワやヒエといった雑穀を加えたり、アワと大麦だけで作った麦飯もありました。

 

その後は白米のご飯というものが一般的になったために、麦飯はあまり食べられなくなりましたが、現在の健康ブームを背景として、麦飯を健康食として食べることが一般の人たちの間に広まっています。

 

一方では、麦とろご飯や牛タン定食、水軍鍋など、特に麦飯と相性の良い食味を持つメニューに好んで食べられるようにもなっており、ある意味ではひとつのグルメ食としても位置付けられています。

 

麦飯は、白米のご飯とは違って独特な香りがあり、その食感はやや固めであり粘りけが少ないのが特徴です。麦を炊き上げるには、白米よりも多くの水が必要なため、麦の量が増えるに従って白米のみの場合よりも水を多めにするのが普通です。

 

その味に関しては、白米のような甘さがなく、美味しさという点では白米には及びませんが、その栄養分は白米をはるかに凌ぐものがあり、大麦は白米と比べて食物繊維、タンパク質、ビタミンなどを多く含んでいます。

 

例えば、白米を主食としている人は、麦飯を主食としている人に比べて、およそ3.5倍もの緑黄野菜を多く摂る必要があるといわれています。白米は、身体を酸性体質にさせやすい傾向がありますが、麦飯はアルカリ性食品であり、身体の健康を保つ効果が大きいのです。